原文に忠実であることの大切さ。
こんにちは。私の教室の「英語を読む講座」では、2016年度からHarry Potter and the Philosopher’s Stone(ハリーポッターと賢者の石)を読んできましたが、先週とうとう読了しました! 長い旅になりましたが、達成感もひとしおです。
わかりにくい箇所だけを取り上げて1年程度で読み終えるという選択肢もありましたが、熱心な受講生さんたちのご要望で、全文訳に挑戦しました。予習の時間を含めると、非常に長い時間、手加減のない英文に向き合っていただいたことになります。高校上級レベルまでの英文法はすべて出てきますし、中でも仮定法と分詞はこれでもかと登場し、助動詞+過去分詞、倒置、省略の連続でずいぶん鍛えられたと思います。
翻訳講座ではないので、粗削りな訳でも気にせず、原文を正確に読みとるプロセスに集中してもらいました。雰囲気で収まりの良い日本語に仕立てることは後からいくらでもできますが、英語を正確に読みとるスキルを身につけてもらうことが目的でした。「なんとなく」の訳は、いつまでたっても「なんとなく」のままで、上達しません。そして、可能な限り前から訳すこと。戻らずに読み進めるという本来の英文の読み方を、習うのではなく体得してもらうためです。
冠詞1つもおろそかにせず、ていねいに読んできました。「ここで小さな”a”が果たしている大きな役割は」「受動態にすることでどんな効果を生んでいるか」など―。その結果、生徒さんから「原文の1語1語を大切に読むことの大切さがわかりました」とのご感想をいただきました。
可能な限り、原文に忠実に―。これはいつも私が心がけていることです。足さない、引かない。その読み方のベースとなっているのは、私の場合、学校英語です。学校であれだけ英文読解を練習したからこそ、英文に取り組む姿勢と読み方が身についたと思っています。その点では学校英語に感謝しています。
2年間、一緒に旅をしてくれた生徒さんたちに心からの感謝と称賛をおくります。楽しい旅でしたね。旅装を解いてひと休みされたら、ぜひ、さまざまな洋書に挑戦してほしいです。
ハリー・ポッターと賢者の石 - Harry Potter and the Philosopher's Stone (ハリー・ポッターシリーズ)
- 作者: J.K. Rowling
- 出版社/メーカー: Pottermore from J.K. Rowling
- 発売日: 2015/12/09
- メディア: Kindle版
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