かもめの英語ハッピーブログ

英語講師、翻訳者、元外資系航空会社客室乗務員のkamomeskyが、英語学習法、実践の記録、日々の気付きなどについて日本語と英語で書いています。

「英語ができる自分になる」リスニング実践中

こんにちは。今年度の上半期はラジオ講座「まいにち中国語」を熱心に聞くあまり、英語がやや手薄になっていたので、まずはリスニングで「英語頭」の再設定(笑)をしています。

毎日のように聞いているのが「スタンフォードの『英語ができる自分』になる教室」(朝日出版社)。これはCNN English Expressに掲載されたスタンフォード大学のケリー・マクゴニガル氏へのインタビューと連載記事をまとめたものです。

2、3年前に買ったので既に何度も聞いているのですが、サラ・ジェシカ・パーカーのインタビュー、ポール・オースターの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の次に聞き込んでいるCDです。

多聴に加えて、1つの長いインタビューを繰り返し聞くことで英語力が大きく伸びた実体験から、繰り返し聞くことのできるリスニング・マテリアルと出会うことがとても大切だと実感しています。そういう「相棒」的なリスニング・マテリアルに求める条件は、私の場合、①ある程度の長さがあり、②興味深い内容で、③ナチュラルスピードで、④英語のレベルアップにつながり、⑤毎日・長期間にわたって聞いても飽きず苦にならない、ことです。教材用としては和訳付きのものが望ましいです。(さらに、私はオフラインで空気を伝わる音で聞きたいのでCDを選んでいます。今のところ。)

これをクリアしているのが「スタンフォードの『英語ができる自分』になる教室」のCD ブックです。ある程度のレベルに到達した生徒さんには、同じように英語力をぐんと伸ばしてほしいので必ずお勧めしています。短いフレーズを使う、くだけた会話にはドラマや映画の視聴がお勧めですが、まとまりのある話し方をするには、文としてまとまりのある良質なインプットが必要です。

このCDの中で「英語力をつける」などの目標を達成するためにはどうすればよいか、マクゴニガル先生が研究結果やご自身の方法に基づいて解き明かしてくれます。例えば、自分を表現する名詞を見つけることで目標を達成しやすくなる、ということ。

“Would you say that you are someone who wants to learn English, or would you call yourself a lifelong learner who enjoys the process of learning English?”

(皆さんはご自分のことを、英語を「学びたい者」だと言いますか。それとも、英語を学ぶ過程を楽しむ「生涯学習者」だと言いますか)

一見大差がないように思えますが、英語のネイティブスピーカーの場合、動詞を使って「I exercise(私は運動する)」というより「I’m an exerciser(私は運動する人です)」と名詞を使って言う方が最後までやりぬく可能性が高いという研究結果を紹介します。

理由は、名詞を使うと、その行動を自分のアイデンティティーの一部としてとらえるからだといいます。

“When you use a noun to describe yourself, you’re taking ownership of the action.It is not something you do or want to do―it is who you are.”

(自分のことを話すのに名詞を使うと、その行動をすっかり「自分のもの」にしていることになります。つまり、行動が単に自分の行為ややりたいことというだけでなく、自分自身の一部になるのです)

その結果、やる気が出るというのです。

これは従来、例えばアメリカ人が職業を尋ねられた時に”I’m a math teacher.”よりも”I teach math.“と、動詞ベースで表現することが多いとされていることと異なっています。よりwill power(意志力)が必要な場合には名詞が効果的なのかもしれません。

これからはぜひ「a lifelong learner who enjoys the process of learning English」でいきましょう。英語学習のすべてのプロセスは、大切なあなたの一部。

 

[生声CD付き]スタンフォードの「英語ができる自分」になる教室

[生声CD付き]スタンフォードの「英語ができる自分」になる教室

 

 

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