かもめの英語ハッピーブログ

英語講師、翻訳者、元外資系航空会社客室乗務員のkamomeskyが、英語学習法、実践の記録、日々の気付きなどについて日本語と英語で書いています。

フランス流は最高峰を目指す。

こんにちは。先月このブログで紹介しましたCD Book「ゴーン・ファクター」について、印象的だったところを書き留めておきます(カルロス・ゴーン氏の現状にかかわらず、経営者としての実績から学びや発見を得たいと思っています)。

今回は第11章の「Seize the opportunity(機会をつかむ)」から。

数学・理科が得意だったものの、実は歴史の先生になりたかったというゴーン氏が、なぜエンジニアへ、さらには経営者の道へと進むに至ったかが語られます。

大学に進学する際、ゴーン氏はフランスのトップビジネススクールに進むことを決めたそうです。ところが、予備校(としか記述がありませんので詳細は不明です)の校長は、フランスのトップのエンジニア学校、エコール・ポリテクニークに進学するように導きます。

“He thought Ghosn was too good in mathematics and science to waste his schooling in a business school. That is the French way. Mathematics is at the top of the hill. If you are good at mathematics you must aim for the very best school. Everything else comes after that.”

(校長は、ゴーンがビジネススクールに通えば、ずば抜けて優れている数学と理科の能力を無駄にしてしまうと考えたのだ。これこそがフランス流である数学は丘の頂上にあるのだ。数学が得意ならば、最高峰の学校を目指さなくてはならない。その他すべてのことは二の次である)

That is the French way. と言い切るところに心をつかまれます(笑)。

数学が学問の最高峰であるかは見方が分かれるかもしれませんが、数学が得意ならシンプルに最高峰の学校を目指すべき、という合理的な考え方には清々しささえ感じます。

エコール・ポリテクニークの後、エコール・デ・ミーヌ(国立鉱山学校)を修了したゴーン氏が経営学の博士号を取ろうと考えていた頃、ミシュランからオファーを受け、その後ルノーへとこれもオファーを受けて転職します。

“Often in business as in life, you will find that you start to deviate little by little from your initial objective in the light of opportunities.”

(ビジネスと同じように、しばしば人生においても、機会あるごとに少しずつ当初の目的から道がそれはじめることに気づくことがあるだろう)

in the light of~は「~を考慮して、~のことを考えると」(ジーニアス英和)とされていますが、opportunities の話となると、lightという語は「光」が差すようで、語感的に素敵だなあと思ってしまうのでした。

英文と訳はこちらから引用しました。 

The Ghosn Factor (マグロウヒル・バイリンガルブック・ビジネスシリーズ)

The Ghosn Factor (マグロウヒル・バイリンガルブック・ビジネスシリーズ)

 

 

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