「バスカヴィル家の犬」を読みました。
こんにちは。長いGWも、普段と変わらず曜日通りに過ごしてしまいました(ありがたいことに、翻訳のお仕事も入りました)。夏休みが楽しみです。
とはいえ、この期間に洋書の1冊くらいは読めないかなと思い、Sir Arthur Conan Doyleの「The Hound of the Baskervilles(バスカヴィル家の犬)」を読みました。ラジオ講座「実践ビジネス英語」テキスト4月号の「The Writers’ Workshop」で解説されている英訳課題文の中に「ホームズ物語の人気投票をすれば、必ず第1位に選ばれるのがこの作品だ」とあり、気になっていたのです。
恥ずかしながら、シャーロック・ホームズのシリーズはほとんど読んだことがありません。「ほとんど」というのは、小学校の図書室で確か「まだらの紐」という作品を読んだ記憶があるからです。内容は覚えていません・・・。原書で読むのはもちろん初めてです。
読み始めて、いつ頃から「第1位」的に面白くなってくるのかと思って読んでいたところ、10章(全15章)あたりから引き込まれるようなストーリー展開になり、最後にホームズ氏が謎を解き明かして大団円(?)でした。映像になりそうなストーリーだと感じました。
英語についていえば、全体的な読み易さに驚きました。高校までの英文法でこんなに読めます、というお手本のようなすっきりとした英文です。(語彙は一般向けの容赦ないレベルです)。
それから、単語の中には意外な意味に驚いたものもありました(←勉強不足)。例えば、repair to は「~へ行く」という意味で、これは古い用法のようです。
風景やシーンの描写、報告、会話がほとんどを占める中、最終章「A Retrospection」で述べられる、ホームズ氏の信念を示す1文が印象に残りました。
“The more outré and grotesque an incident is the more carefully it deserves to be examined, and the very point which appears to complicate a case is, when duly considered and scientifically handled, the one which is most likely to elucidate it.”
(事件が常軌を逸し、異様であればあるほど、一層注意深く検証してしかるべきであり、事件を複雑にしていると思われるまさにその点こそが、正当に考察し科学的に扱うことで、事件を解明する最大のカギとなり得る)
(拙訳:kamomesky)
この信念で快刀乱麻を断つのですね。世界中の読者が魅了される理由がわかる気がします。
それにしても、もっと原書読まなきゃ、とまた思ったのでした・・・。
The Hound of the Baskervilles (Penguin Classics)
- 作者: Sir Arthur Conan Doyle,Christopher Frayling
- 出版社/メーカー: Penguin Classics
- 発売日: 2001/10/01
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