かもめの英語ハッピーブログ

英語講師、翻訳者、元外資系航空会社客室乗務員のkamomeskyが、英語学習法、実践の記録、日々の気付きなどについて日本語と英語で書いています。

ヘリオット先生奮戦記

こんにちは。ようやく雨がやみ、今朝は久しぶりに蝉の声を聞きましたが、大雨の被害が報じられていて心配です。

このところ、朝食前の30分に洋書を読んでいます。小さな日課です。といいますか、その本を読み過ぎないよう(笑)朝だけ読んでいいことにしたというのが本当のところです。

読んでいるのは”All Creatures Great and Small”(邦訳「ヘリオット先生奮戦記」)です。この550ページを超えるペーパーバックをいただいた時には(いただいたんです、ええ)、聞いたこともない著者で、読み切れるかどうか不安でしたが・・・読み始めたら止まらないの(笑)。 

 1930年代の英国。グラスゴーの獣医学校を出たばかりの若いJames Herriotが、ヨークシャーの獣医の元で働くことになり、近隣一帯の農家の家畜やお屋敷のペットの治療や検診などに奔走する日々を描いた、実話に基づく物語。小説はベストセラーに、イギリスでは映画化されBBCのドラマにもなったそうです。

1話完結の物語が67話入っていて、それぞれが読みやすい長さです。未知の単語の多くは牛や豚など家畜にまつわる単語や、獣医学や薬品関連の単語です。特徴的なのですぐにそれと分かるものが多いです。

ヘリオット先生は、午前3時に農家の電話で起こされ、馬に蹴られ、集まらない牛たちを追ってへとへとになり、変わり者の農家さんにぎゃふんと言わされ、雇い主の獣医ファーノン氏の気まぐれに振り回され・・・。さんざんな出来事が語られますが、ユーモアと、書き手の視点の温かさ(これは多分この土地と人々への愛情なのでしょう)が随所にあふれていて、読み終えるとほのぼのとした気持ちになります。

さんざんな一日の終わりには、農家の方が食事に招いてくれたり、車のシートにそっとバターを置いてくれたり、自家製のソーセージを持たせてくれたりします。そんな温かい交流の場面は、これも秀逸な風景描写とともに心を癒してくれます。

ヨークシャー地方は今もこんなに美しいのでしょうか。

思いを馳せながら、まだまだ読書は続きます。  

All Creatures Great and Small: The Classic Memoirs of a Yorkshire Country Vet (James Herriot 1)

All Creatures Great and Small: The Classic Memoirs of a Yorkshire Country Vet (James Herriot 1)

 

 

ヘリオット先生奮戦記 上 (ハヤカワ文庫 NF 76)

ヘリオット先生奮戦記 上 (ハヤカワ文庫 NF 76)

 

  

本日もお読みくださりありがとうございます♪

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