かもめの英語ハッピーブログ

英語講師、翻訳者、元外資系航空会社客室乗務員のkamomeskyが、英語学習法、実践の記録、日々の気付きなどについて日本語と英語で書いています。

ゴーン・ファクター

こんにちは。驚きで始まった1週間でした。連日トップニュースが続いたカルロス・ゴーン氏の逮捕劇。どうしてそんなに驚いたかって・・・ちょうど1週間前に、ビジネス系ではお気に入りの英語CD Book「ゴーン・ファクター」を久しぶりに引っ張り出し、聞き始めたところだったからです。こういうシンクロ、本当にびっくりするからやめてもらいたい・・・。

5、6年ほど前に購入したと思います。正式な書名はもう少し長くて、「ゴーン・ファクター―日産をよみがえらせた国際派CEOカルロス・ゴーンに学ぶ創造力を刺激する24講座」(マグロウヒルバイリンガルブック・ビジネスシリーズ)です。

著者はMiguel Rivas-Micoud氏、監訳者はNHKの英語講座でも有名な松本茂先生。McGraw-Hill Educationから出版されたMcGraw-Hill Professional Educationシリーズの中の「The Ghosn Factor: 24 Inspiring Lessons from Carlos Ghosn, the Most Successful Transnational CEO」を英和対照の「バイリンガル版」として編集したものということです。

マネジメントを学んだことはないというゴーン氏が日産の「驚異の復活」を実現するに至った考え方や行動など、マネジメントに関わる上で必要な要素が実際のエピソードとともに印象深く語られています。ゴーン氏を持ち上げるわけではなく、

「この人物を紹介しつつ、今日までのゴーンの発言と業績を検証するのが本書の目的である」

という編集姿勢も、ゴーン氏にその後起こったこととは切り離して、やっぱりビジネス書としての価値は揺らがないと思える理由です。

マネジメントポジションにいらっしゃるビジネスマンの生徒さんの教材として使用したことがありましたが、エアラインのクラスで生徒さんのモチベーションを上げるために、私自身、学びとするところが多かったです。

印象的なエピソードや言葉が多い本書ですが、その1つは、第14課 Motivation(動機付け)で紹介され、ゴーン氏が引用を好むという Antoine de Saint-Exupery(サン・テグジュペリ)の言葉です。

“If you want to build a ship, don’t drum up the people to collect wood and don’t assign them tasks and work, but rather teach them to long for the endless immensity of the sea.”

(船を造りたかったら、人に木を集めてくるように促したり作業や任務を割り振ることをせず、はてしなく続く広大な海を慕うことを教えよ)

ほんとうに。

モチベーションとはこういうことですよね。

気持ちが動けば、結果はきっとついて来る―。

 

もちろん、事件に関係なく、このCDは聞き続けます♪

面白いエピソードもあるので、また紹介するかもしれません(もう絶版かもしれません・・・)。 

The Ghosn Factor (マグロウヒル・バイリンガルブック・ビジネスシリーズ)

The Ghosn Factor (マグロウヒル・バイリンガルブック・ビジネスシリーズ)

 

 

本日もお読みくださりありがとうございます♪

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