ジーニアスいじめ。
こんにちは。前回の「NHK実践ビジネス英語」ディクテーションでは、nutso という単語を聞き当て(?)られず、読者のトマトさんに教えていただきました(ありがとうございました)。
時々、Heather さんがトークの中で使われる口語表現が(私の勉強不足でありまして)わからないことがあります。そんな時は音を頼りに辞書を引くわけですが、今回はジーニアスにも載っていなかったのです。こういうところではネットに軍配が上がるなあと実感しました。他の英和辞典には載っていますか?
先日新たに発見したことがあります。例の「iPS細胞」の p にあたる pluripotent(多能性の)がね、載っていないんです。
pluripotent は知っている単語でしたから、その既知の英単語を引いて「ジーニアスはこれ知ってるかな?」とジーニアスを試す遊びで「ジーニアスいじめ」と呼んでいます。Pluripotent はどちらかというと「もちろん知ってるわよね」という感じで引いたので、載っていないことにショックを受けました。図らずも本当にジーニアスいじめになったではありませんか。
しかも iPS(induced pluripotent stem cells)でエントリーがあるかと思うと、これも載っていません(stem cellsは載っていますが)。これも、他の comparable な英和辞典には載っているのか気になります。
ジーニアス、サイエンス嫌いなの?
その一方で、こんな単語が載っている!と思ったものもあります。
crackberry
《略式》クラックベリー《モバイル端末 Blackberry を手放せない状態になった人が自分の Blackberry をおどけて呼ぶときの言い方》
crackが麻薬のクラックと結びつかないと笑えないんですけど。
Whovian
フーヴィアン、「ドクター=フー」オタク《英国の SFドラマ Doctor Who の熱狂的なファン》
知らないわ・・・。こういうの、知らないわ・・・。
これらの単語が iPS をおさえて堂々とエントリーを果たしているのが腑に落ちない感じなのですが、何らかの編集方針が発動されているもようです。Whovian こそネットで十分な気もするのですが、ジーニアスの親心なのでしょうか(笑)。
ところで、ジーニアスを買う(飼う)ことに決めた時、書店で数冊の辞典を引き比べた単語が2つあります。1つは、今はもう思い出せないんですが、直前に英文記事で出会った抽象度の高い単語で、やはりジーニアスの定義が明解でした。
もう1つは、遊びで調べた「Pluto」です。
①(ギリシャ神話)プルートーン(Hades)(冥界の神)、②冥王星(準惑星の1つ;2006年、惑星から除外、という名詞としての定義。(そう、あの時から冥王星は太陽系の「惑星」から「準惑星」へと格下げされてしまったのでした。水金地火木土天海冥って覚えたのに。)
たいていの辞書はこの2つの定義だけでしたが、ジーニアスは違っていました。他動詞としての定義を載せているのです。
1. ~を降格させる;~の価値を下げる(demote)
2. (特定のグループなどから)~を除外する、外す(remove)
例文は1つです:
She was plutoed from a section chief to a common clerk.
(彼女は課長から平社員に降格になった)
ああ、なんだか冥王星の悲哀も感じられます・・・。
読んで楽しいジーニアスです。
本日もお読みくださりありがとうございます♪
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