かもめの英語ハッピーブログ

英語講師、翻訳者、元外資系航空会社客室乗務員のkamomeskyが、英語学習法、実践の記録、日々の気付きなどについて日本語と英語で書いています。

ジーニアスが遂に崩壊しました。(続)

こんにちは。そうこうしているうちに、新しいジーニアス英和辞典(第5版)が届きました。これで心おきなく仕事ができます。さて、前回に続きまして、ジーニアスに付けた付箋を振り返ります。誰も興味ないかも知れませんが・・・。 

kamomesky.hatenablog.jp

ちなみに、第5版ではやっぱり「早く閉めにいかんかい」は跡形もなく消えていました。

では続きです。

(4)「such」より:such A that~の用法のうち、「~のようなA」という意味の例文

先にジーニアス「第5版」に掲載されているシンプルな例文を紹介します。用法がはっきりすると思います。

Name a product in such a way that people would know what it is.

(製品の特徴がわかるように名前をつけなさい)

これで済む話だと思うんですが、第3版はちょっと違います。

The online crowd uses such abbreviations and punctuation combinations that they call ‘similes’ to let others know they are kidding, joking, being witty.

(オンラインの連中たちは、からかい、冗談を言い、ウィットを飛ばしていることを他の人にわからせるために彼らのいわゆる「直喩」というような省略や句読の組み合わせを用いるのである)

この長さでこの内容である必然性があったのか・・・。淡々とした作業にアクセントをつけようとされたのか・・・。やっぱり他とは一線を画するセンスのようなものを感じます(笑)。これを紙の辞書で見ると結構な行数を占めていまして、何事かと驚きました。これより長い例文を探す旅(ジーニアス内)に出たこともありますが、今のところ成果はありません。

(5) upの品詞展開

そうなんです。大人になってから、up のために辞書を引くことがどれくらいあります? upって副詞/前置詞だけと思っていませんでした? 一度、up の項全体を見渡してみたのですが、upは副詞、前置詞、形容詞、名詞、動詞(自動詞、他動詞)と、とても多彩なのです。動詞には、

She upped and married him.

(彼女は彼と電撃結婚をした)

のように、up + do で「急に(不意に)~する」という意味もあるそうです。しかも動詞なので時制変化しています。これこそ、「学校でそんなこと習わなかった!」と世界の片隅で叫びたい(笑)。英文記事や洋書はコンスタントに読んでいますが、まだ出会っていない用法でした。会話的な感じですね。

それから、形容詞の up を使って、an up trainといえば「上り列車」。アメリカでは「北行き(町の郊外へ向かう)」列車で、イギリスでは上りの「ロンドン[大都市]へ向かう」列車になるそうです。名詞として up だけで「上りの列車(バス)」になります。

up ひとつでも目から鱗が何枚も落ちるのですが、驚くのは、こうしたことのすべてが、最初からこの辞書には書かれていて(←当たり前なのですが)、ずっと机の上にあったということです。

こうして、知っているつもりの単語をあらためて辞書で引き、品詞展開を見て鱗を落とすという楽しみを教えてくれたのも第3版でした。ありがとう、第3版―。

 

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