かもめの英語ハッピーブログ

英語講師、翻訳者、元外資系航空会社客室乗務員のkamomeskyが、英語学習法、実践の記録、日々の気付きなどについて日本語と英語で書いています。

Cut to the chase(単刀直入に言う)

こんにちは。NHKラジオ実践ビジネス英語を長期にわたって聞いています。今週始まったLesson 20のトピックは、”Office Pet Peeves”(オフィスで嫌われること)です。今日のVignetteは、職場で爪を切る癖がある主人公が、そのことで注意を受ける場面でした。

この中で、cut to the chase(単刀直入に言う)という表現が出てきました。私にとっては初めて見る表現(不勉強)です。テキストでは次のようになっています。 

“To cut to the chase, it’s your habit of clipping your fingernails in the office.”

 (単刀直入に言うと、それは、職場で手のつめを切るというあなたの習慣です) 

cut the chaseじゃなくてcut TO the chaseなんですね。「追跡へ」とは? 愛用するジーニアス英和辞典(辞書に「勉強」させすぎて手放せなくなっている、崩壊寸前の第3版)にもイディオムとしては載っていません。俗語か?

“Words and Phrases”の解説を楽しみにしていたら、スルーなさった!

次のclip one’s fingernails(手のつめを切る)という、どう考えても間違えようのない表現について「clippers(爪切り)や小型のscissorsやfile(やすり)を使うこともある。fileとは、爪の表面を滑らかにすることで・・・」などとHeatherさんが事細かく話されたにもかかわらず、です。もしかして、昔の私が聞けなかった回で詳説されていたとか・・・。

 cut to the chase、由来が気になって仕方ない(笑)。

調べました。

日本語の検索結果もたくさん出てきましたが、微妙に異なるので、英語のWikipediaに載っていた由来(History)を個人的なベストアンサーとしたいと思います。 

  Films, particularly comedies, often climaxed in chase scenes. Some inexperienced screenwriters or directors would pad the film with unnecessary dialogue, which bored the audience and prolonged the time before the exciting chase scene. Cut to the chase was a phrase used by movie studio executives to mean that the audience shouldn't get bored by the extra dialogue, and that the film should get to the interesting scenes without unnecessary delays. The phrase is now widely used, and means "get to the point."

  (映画、とりわけ喜劇は、たいてい追跡シーンがクライマックスだった。経験の浅い脚本家や監督が不必要な会話シーンで映画を水増しすることがあり、観客を退屈させ、エキサイティングな追跡シーンまでの時間を引き延ばした。Cut to the chaseとは、映画スタジオの重役が使った表現で、余計な会話で観客を退屈させてはならず、映画は不要な遅滞なく面白いシーンへ進むべきだという意味だった。現在ではこの表現は広く使用され、get to the point(要点を言う、本題に入る)を意味する)

(kamomesky訳)

なるほど・・・。これで覚えました。由来があって、さらにビジュアル化できると、格段に覚えやすくなりますね。

こうして、地道に、単語や表現を拾っています。

本日もお読み下さり、ありがとうございます。

May something wonderful happen to you today♪